東の空が白む頃ほたるはゆっくり目を開けた。
昨夜の行為の痕をそのままに布団にくるまっている。
と、ほたるは自分の隣に温かさを感じ、隣に首を向けた。
最初に目に入ったのは銀色の髪。
次に目に入ったのは程良く筋肉のついた肩。
隣にいる人物を認識し、ほたるはごろりと、寝返りを打った。
ほたるが寝返りを打つ気配に隣にいた辰伶が振り返る。
「起きたのか?ケイコク」
「・・・・・うん」
寝起きのせいでやや舌っ足らずな声でほたるが答えた。
ふと辰伶の手元に何かあるのほたるは気付いた。
「辰伶・・・何してんの?」
布団の中から伸び上がり辰伶の手元を見る。
そこにあるのは難しい文章の羅列。
かなり分厚い一冊の本であった。
たぶん吹雪辺りに借りたのだろう。
「・・・・なに書いてあるか、わかんない・・・」
それだけ言うとほたるは頭まで布団に潜り込んだ。
布団の端を掴むその様は子供の無邪気さを感じさせる。
辰伶の口元が緩んだ。
パタリ、と今まで読んでいた本を閉じる。
それからほたると同じように肩まで布団に潜り込む。
きょとりとした表情で布団の中から辰伶を見上げる。
が、それからしばし考える仕草をすると、辰伶に抱きついた。
辰伶もそれに答え、ほたるを抱きしめる。
二人はお互いの温かさに静かに微睡んでいった。
桜散る穏やかな日々・・・・・・。
短文なうえにビミョー。
03/07/30
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