ネジは一瞬気を緩め、その感覚を和らげる。
「…修行に行くか」
誰か居た訳ではないが、ネジは呟いて森へ行く為家を出た。


暫く街を歩いていると、いつもの草原の上にシカマルの背中を見つけた。
ネジが見つめていることに気づいたらしく、こちらに振り返る。
「おう、ネジ」
シカマルは手を上げて挨拶をする。ネジも手を上げて合図をし、 シカマルの横に座った。

お互い暫く何も喋らず、草原から青い空を見ていた。
「…ハヤテの家族になった」
沈黙を破ったのはネジだ。
「だろうな」
「…不知火ゲンマって奴も一緒だった」
「…だろうな」
「知ってたのか?」
適当な相槌に聞こえたそれに反応する。
「中忍特別上忍の間では有名な話だ。あの二人が付き合ってるのはな」
「…なんで教えてくれなかったんだ」
「めんどくせぇから」
シカマルが寝転ぶと、ネジは溜息をついた。
「ほら」
シカマルはネジに何か差し出す。
ネジはそれを手にする。白猫がモチーフにされたメタルプレート のキーホルダーだった。
「どうせハヤテさんの事だから、鈴でも付けて貰ったんだろ?こっちの 方が音もしなくて済む」
確かに、と頷き、鍵から鈴を外し、キーホルダーを付ける。それを見て、 ネジは笑った。
「…何が可笑しいんだよ」
「いや…面倒くさがりのシカマルからプレゼントとはな」
「たまたま家にあっただけだっつーの」
そう言うシカマルの口角は少し上がっていた。 暫く二人で空を見ていた。シカマルと付き合う様になってから、 空を眺める事が多くなった。
そう思いつつ、ネジも草原に寝転んだ。
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