2style.net

||||マスコミの機能


マスコミの機能
マスコミュニケーションの社会的機能についてラザースフェルドやマートンは、次の3つの機能をあげた。
第一は、地位付与の機能である。この機能は、人物や政策、組織などがマスメディアで取り上げら得ると、注目を浴びることによって社会的立場が引き上げられ、重要な人または出来事として受け手に印象づけられることをいう。
よくテレビなどでみかける有名人を地位の高い人と考えるようになることである。

第二は、社会的規範の強制である。この機能は、マスメディアなどによって報道されることにより初めて違反や事件などが社会的認知されるようなことを意味している。
マスメディアなどによって報道されることにより初めて違反や事件などが社会的認知されるようなことを意味している。
マスメディアの流す情報は大量で、われわれにとってそのすべてを理解することは不可能である。
社会的に重要な問題は一体何か、ニュースとして流すべき情報は何で、どの優先順位で流せばよいのかを、送り手であるマスメディアは検討しながら情報を送っている。
マスメディアは病院の医療過誤問題、公的機関の不正や公金横領疑惑についての番組を報道し、社会的制裁が加えられる過程を受け手にも認知させる。その結果、人々に社会的ルールについて再認識してもらう。


第三は、麻酔的逆作用である(麻酔的逆機能ともよばれる)。
この機能は社会的規範のような顕在的な効果とは異なり潜在的な効果である。
マスメディアは日々大量の情報を流し続ける。
そのすべてを理解し、自分の情報源としてすべて活用している人は皆無である。
それ以上に毎日報道される事件、事故など社会的諸問題についての情報に対して、われわれは無関心になってしまう。
また報道すればするほど、社会的行動を起こそうとする気が生じてこない。
 マスメディアの報道を見るだけで行動したかのような気分になってしまうのである。
このような状況を麻酔的逆機能とよんだ。


 こうしてエリート理論では、「エリートと大衆」という対抗の構造は恒久不変という結論が導かれる。
マルクス主義の階級闘争論では、被支配階級の主体的な自己組織化と変革主体への転換による支配階級の打倒が説かれるが、古典的エリート理論では、大衆はもっぱらエリートに動員・教化される操作客体にすぎない。
エリート理論は実証的立場から展開されたが、イデオロギー的には反民主主義、反社会主義的なものとして機能した。

現代のエリート理論
 その後、エリート理論の中心はアメリカに移り、ラスウェル、バーナム、ミルズらによって広められ、現代政治学において市民権を獲得する。
ラスウェルは、諸価値を最大限に獲得する者をエリートとよび、それは社会のあらゆる組織体、意志決定の諸段階に恒常的に存在すると主張し、バーナムは、生産と分配の手段を統制する人々が支配階級から経営者階級へと変貌していることを指摘した。
 また、ミルズは、マルクス主義に対して、その支配階級概念は政治に自律性を与えていない、階級概念は社会の一元的な経済規定性を重視する結果をもたらすと批判して、「パワー・エリート」という概念を対置した。
ミルズによれば、経済・軍事・政治の3つの自律的な制度秩序(官僚制組織)の頂点に立ち、融合して、「支配的地位を占めている人々」である「パワー・エリート」が、原子化した無力な「大衆」に対して全能の支配力を行使するのが現代大衆社会である。
ミルズは、現代アメリカ社会の政治的現実のうちに、権力と地位が国家体制に組み入れられ、政治構造が集権化する傾向を読み取ろうとしたのである。

マスコミの機能
マスコミ効果研究

(C)エリート理論