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||||マスコミ効果研究


マスコミ効果研究
マスメディアの効果や影響についての研究は、プロパガンダ研究から始まったものである。
ファシズムが台頭したその過程について、米国を中心に政治宣伝に関する研究が進展し、科学的にマスメディアについて分析がなされた。
その多くの研究成果の中でも指摘されていることであるが、プロパガンダの道具としてマスメディアは国民総動員体制下のナショナリズム意識を高める最たるメディアであった。

新聞学、宣伝学、プロパガンダ研究へと研究者の関心も移ったが、当時の研究の背景にはユダヤ人や反ナチス知識人の弾圧などの政治社会的背景があったことを忘れてはならない。
 マスコミの効果研究は大きく三期に分けられる。第一期が二十世紀初めから1930年代末の強力効果説の時代である。
主なものとしては、マートンの戦争債権購入ラジオキャンペーンやオーソン・ウエルズによる『宇宙戦争』などが有名である。


第二期は1940年代から60年代までの限定効果説の時代である。
主な仮説としては、ラザースフェルドとカッツによるコミュニケーションの流れ仮説、利用と満足の研究、説得コミュニケーション研究などがある。
今回のクラッパーの一般化も同期における研究成果である。
 第三期は、1960年代以降に登場してきた新強力効果説、沈黙のらせん状仮説、知識ギャップ仮説、培養分析などがあげられる。
 第三期以降も実証的な研究が続いているが、マスコミの効果に関する結論を得るまでには至っていない。


 ここではマスコミの効果について重要な研究成果をあげてきたクラッパーに焦点をあてる。
 マスコミュニケーションの効果について、クラッパーは自著『マスコミュニケーションの効果』で次の六類型にまとめている。
それは@創造、A補強、B小変化、C結晶化、D改変、E無効果である。
またクラッパーは、さまざまな影響力の関係のなかでマスメディアの効果を検証するという「現象論的アプローチ」を採用している。
わかりやすくいえば、送り手・受け手という一元的な関係で効果をとらえるのではなく、他のさまざまな影響を及ぼす変数のうちの一変数としてとらえようとしたのである。


マスコミの機能
マスコミ効果研究

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